アンコール遺跡群ガイド








 アンコール遺跡は、現在のカンボジア王国シェムリアップ州あるに、8世紀から14世紀に建設された、クメール(アンコール)王朝の建造物の遺跡である。
 一般的に、アンコール・ワットの名前で知られているが、アンコール・トムなどの大小複数の遺跡があり、アンコール・ワットはその一部に過ぎない。
 クメール王朝は度重なるアユタヤ王朝などの外敵に侵攻され、1432年にポニェ・ヤート王がプノンペンに遷都するのと、この地は放棄され荒廃の一途をたどり、長い間人々から忘れ去れていた。
 今から150年ほど前にフランス人博物学者アンリ・ムオにより再発見されてからは、その壮大で荘厳な遺跡は再び、人々の心にとらえられるようになった。
 1992年には世界遺産に登録され、多くの観光客がこの地を訪れるようになった。


アンコール遺跡

 アンコール遺跡の中で最大なのは、アンコール・トムと呼ばれる城郭都市の遺跡である。このアンコール・トムの内部には、バイヨン寺院や王宮などの複数の遺跡を内包している。また、周囲にはアンコール・ワットなどの大小の寺院などがあり、東西にはバライ(貯水池)が配置されている。尚、東バライの水は、現在涸れているが、西バライは今でも水を湛えている。




 アンコール遺跡はヒンドゥー教や仏教の影響を受けた遺跡である。遺跡の各所にはデバター(女神)像などが彫刻されており、遺跡によってその表情は異なるため、それを観察するのも面白い。
 遺跡はピラミッド型平面展開型に区分することができ、建築材料や遺構の規模もそれぞれ異なるため見ていて飽きない。
 
















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