アンコール遺跡群ガイド
















 西バライは11世紀に造られた東西8km南北2kmの広大な貯水池である。東バライが現在では涸れてしまっているのに対し、西バライは今でも水を湛えている。
 アンコール時代は東西のバライにより、豊富な水源が確保され農業の発展に寄与したと考えられている。西バライの中心部には小島があり、そこには西メボン寺院があった。現在では荒廃が進み、遺跡はあまり残っていない。




 シェムリアップ市街から40km程はなれたトンレサップ湖畔にプノン・クロム寺院はある。9世紀末から10世紀初頭にかけてヤショーヴァルマン1世により、ヒンドゥー教寺院として建てられた。
 寺院の中央部分には、ひとつの基壇のうえに3つのレンガ造りの祠堂を配置し、四方には楼門がある。
 中央の祠堂はシヴァ神、北側の祠堂にはヴィシュヌ神、南側の祠堂にはブラフマー神を祀っているといわれている。
 トンレサップ湖は雨季には水位を増し、プノン・クロムが建てられている山の麓は湖水に覆われ、水に浮かぶ様相を見せる。


   


 
 アンコール・トムの南大門のすぐそばにあるプノン・バケン山という丘陵には丘状ピラミッド式寺院のプノン・バケンがある。
 9世紀末にヤショーヴァルマン1世によりヒンドゥー教(シヴァ派)の寺院として建てられた。

 プノン・バケン山は夕日の観賞地として多くの観光客が訪れる場所でもある。


   



 4重の基壇の上に祠堂を配置したピラミッド型寺院のバクセイ・チャムクロンは、アンコール・トム南大門に渡る橋のそば、プノン・バケン山麓にある。
 この寺院は、10世紀初頭にハルシャヴァルマン1世により創建されたヒンドゥー教寺院である。






            











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