アンコール遺跡群ガイド











 アンコール・ワットはカンボジアのシェムリアップにある。シェムリアップにはシェムリアップ国際空港があるが、現在(2008年8月日)のところ日本からの定期直行便はないため、ホーチミンやソウルなどの乗継便となる。

 陸路でカンボジアに入国する場合は、タイとベトナムからそれぞれ2通りのルートがある。最もポピュラーなのがタイのアランヤプラテート経由で、バンコクから列車やバスで約5時間かけてカンボジアのポイペトで入国するものである。また、ベトナム経由の場合、ベトナムのモックバイ経由でカンボジアのバベットで入国する。この場合、ホーチミンからバスなどで約2時間ほどかかる。


カンボジア地図






 カンボジアに入国するのにはビザが必要である。ビザの取得には5つの方法がある。
大使館・領事館に直接行って申請する方法
 この方法の場合、申請と受領で2回出向かなければならない。取得費用は、観光ビザで2,800円(もしくは$20)となる。尚、在名古屋カンボジア王国名誉領事館など領事館で取得する場合は3,200円となる。

②大使館に郵送で申請する方法
 この方法の場合、約1週間程度で発給される。取得費用は2,800円の取得費用と返送費用1,800円の4,600円がかかる。

③旅行代理店で代行してもらう方法
 旅行代理店によって異なるが、取得費用は概ね6,000円程度か。

④プノンペンやシェムリアップなどの空港若しくは国境で取得する方法
 取得費用は$20。ただし、ハイシーズンだとビザ発給場所にかなり並ぶようである。

⑤e-ビザで取得する方法
e-visa インターネットにて取得する方法で、カンボジア外務・国際協力省のホームページより申請し、取得費用$20とシステム処理料$5のあわせて$25をクレジット決済にて支払うものである。ビザはメールにて配信され、それを2部プリントアウトし使用する。この方法の場合、入国できる場所が限定されるので注意が必要だ。もっとも、シェムリアップ国際空港はe-ビザに対応しているので問題ない。
 e-ビザの申請画面には日本語のページもあるので、外国語が苦手な人でも比較的簡単に申請できる。

 e-ビザを取得して入国する場合、シェムリアップ国際空港の入国審査のカウンターは2~8番となる。
 e-ビザはメールに添付されて送られ、それを2部印刷しなければならない。入国の際、2部を入国審査官に提示し、1部はその場で回収され、もう1部はパスポートに貼り付けられる。
      







 カンボジアの通貨はリエル(KHR)。おおよそ1JPY≒40KHRのレートである。ただ、リエル以外に米ドルも流通しており、ほとんどの場所で米ドルが使える。ただ、1USD未満の買い物をすると、おつりはリエルで返されるようである。尚、米ドルで支払うときのは1USDをおおよそ4,000~4,200KHRで計算しているようである。

 日本国内ではリエルを扱っているところはない(と思われる)ので、先ずは、米ドルに両替しなければならない。現地でも一部日本円が使える場所はあるようだが、あまりあてにしないほうがよい。

 パッケージツアーなどでいく場合は、ほとんど米ドルだけで事足りると思うが、個人旅行の場合、若干のリエルは持っていた方がよい。ただし、大量に両替し使いきらなかった場合、レートの悪い再両替をしなければならないので、小額ずつこまめに両替したほうがいい。

 両替は、市中の両替所と銀行のレートがいいので、なるべく両替所と銀行で行ったほうが良い。空港の両替所はレートが良くないので勧められない。

 カンボジアの物価はかなり安いが、シェムリアップ周辺は観光地化しているため、観光地価格となっている。例えば、ミネラルウォーター500ml.は遺跡内で買うと1USDだが、市内のコンビにみたいな場所で買うと0.25~0.35USDだ。また、アンコール遺跡の1日共通券(外国人価格)が20USD(約2,200円)であるが、これはカンボジアの一般公務員の1ヶ月の給与(20~30USD)に等しい。

 観光客が多く来る場所では、1USD=4,000KHRで計算されているようであるが、市内のコンビニみたいなところでは「1=4,150KHR」と貼り紙がしてあったので、市内のちゃんとした店は為替の変動を考慮しているのではないだろうか。







 日本ではアンコール・ワットの名前で通っているこの遺跡であるが、実は広大なアンコール遺跡の一部に過ぎない。初めて訪れるのには、最低2日間はほしいところである。

 パックツアーや現地でのツアーの場合、主な観光地は網羅しているしガイドもあるので、効果的に遺跡をめぐることができる。しかし、一人旅の気楽さや自由さを堪能したいのであれば、バイクタクシーやトゥクトゥク(右側の写真)などをチャーターするのも一興だ。とはいえ、バイクタクシーやトゥクトゥクなどは、料金のトラブルなど多いようなので、十分に気をつけたい。バイクタクシーの場合、コースにも寄りけりだが、1日6~10USD程度が目安と思われる。尚、バイクタクシーなどは街中で簡単にチャーターできるようだが、ホテルの前に待機しているバイクタクシーは観光のポイントや若干の英語が話せるドライバーが多いようである。しかし、その分料金は若干高めになるようである。尚、シェムリアップでは正規のタクシー・バイク・トゥクトゥクのドライバーには公認ベストの着用を義務付けており、ドライバーは公認ベストを着ている人から選びたい。ただ、公認ベストを着ているからといって、トラブルが絶対無いわけではないので十分に気をつけたい。

 アンコール・ワットを見学するのには入場券を購入しなければならない。1日券(20USD)、3日券(40USD)、7日券(60USD)の3種類ある。いずれも、料金所で顔写真を撮られチケットにその写真が印刷される。このチケットでプノン・クラーン、ベンメリア以外の遺跡が見学できる。











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