アンコール遺跡群ガイド |
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「女の砦」という意味をもつバンテアイ・スレイは、967年にラージェンドラヴァルマン2世によりヒンドゥー教(シヴァ派)の寺院として創建された。碑文によると、この寺院の建設を指揮したのはバラモン僧ヤジュニャヴァラーハとされている。このヤジュニャヴァラーハはシヴァ派の大師で王の筆頭王師とみられている。 大きさは周囲東西115m、南北95mほどの小ぶりの寺院で、シヴァを祭神としている。赤色砂岩やレンガによってできている。壁には彫刻や文様が多く施されており、3つの祠堂のうち北側にある脇堂に施された、女神デヴァターの彫刻の美しさは、「東洋のモナリザ」と呼ばれている。 ベンメリアはアンコール・トムから東に直線距離で40キロメートルの位置にある遺跡で、シェムリアップからは約2時間程度の時間がかかる。 この遺跡は11世紀末から12世紀初頭に創建されたと考えられており、これは、アンコール・ワットよりも20年ほど早い時期である。 大きさは東西1,200m、南北900m、幅45mの環濠に囲まれた平面展開の寺院形式で建てられており、アンコール・ワットと同じく3つの回廊を有し、中央には祠堂がある。 現在崩壊がアンコール遺跡の中で最も進んでいるといわれ、近年になってようやく修復に着手されている。 見学には、この遺跡独自の入場料として5US$を払う必要がある。また、見学時間は6:00から17:00までとなっている。 シェムリアップから北東に約85kmにあるコー・ケー遺跡は、クメール王朝の成立後約100年、アンコール・ワットが建設される約190年前にジャヤヴァルマン4世により建設された。当時この地域の領主であったジャヤヴァルマン4世が王位に就く前から高さ35mのピラミッド型のプラサット・トムを建設開始をしていた。921年には王位に就くが、アンコールには叔父であるイーシャナヴァルマン2世が王位にあり、クメール王朝は分裂した状態にあったとみられる。その後、928年に正式にこの地を王都と定め、アンコールから多くの人を移住させたと見られている。遺跡としては、プラサット・トムのほかに、プラサット・リンガ、プラサット・ドムレイ・チョーン・コンダンなど現在確認されているだけでも、約90の遺跡が見られる。 見学にはシェムリアップからは片道3時間半ほどかかり、独自の入場券として10US$が必要である。 -工事中- -工事中- |
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