アンコール遺跡群ガイド











 6時30分起床し、朝食をとってから8時にチェックアウトを済ましてホテルを出発する。荷物はホテルに預かってもらう。

 9時にバンテアイ・スレイに着く。この寺院は赤色砂岩を使用した建物で、寺院全体が赤茶けた色をしている。この寺院のデバター像は「東洋のモナリザ」と呼ばれる美しい彫刻がある。残念ながら中央祠堂とその周辺部分は、現在、立ち入り禁止となっており、間近で「東洋のモナリザ」を見ることができない。

バンテアイ・スレイ① バンテアイ・スレイ② バンテアイ・スレイ③

 バンテアイ・スレイを出発し、バンテアイ・サムレに向かう。その途中の風景は農村と言う感じである。子供が裸足で遊びまわる。水牛で田を耕す。日本ではもう見ることができない光景だ。

カンボジアの風景① カンボジアの風景②

 10時20分。バンテアイ・サムレに着く。バンテアイ・スレイからは30分ぐらいの場所で、東バライの東側に位置する。この遺跡の壁は非常に高い。ポル・ポト政権下では刑務所としても使われていたとか。もっとも、今では刑務所として使っていた痕跡はなく、と言うより、どのようにしたら刑務所として使えるのか疑問に思えるほどの内部の建物構成であった。

バンテアイ・サムレ バンテアイ・サムレ


昼食 11時15分。昼食をとる。場所は昨日と同じ場所に連れて行かれる。今日は「Fried Noodle with Chicken and Vegetable」とビール。カンボジア風の焼きそばか...。出てきたのは、インスタントラーメンのような麺と鶏肉と野菜を炒めたもので、味付けは昨日と同じようなオイスターソース味。

 11時45分。レストランを出発しトンレサップ湖へ向かう。ここで、トンサレップ湖クルーズをする予定であったが、乗船券売り場から少し離れた場所でトゥクトゥクは止まる。立ちしょんを済ませたドライバーがおもむろに、「乗船券を買ってきてやる」と言う。「?」いやいや自分で買いに行くと言うと、「買い方が難しいから買って来てやる」と返される。「いくらだ?」と聞くと「1時間30分のクルーズで$40」と言う。「??、アヤシイ...」事前に調べたところ1人乗船でも15USD程度なのに40USDとは。「その金額はおかしい」と言うと、「10人乗りの船に1人でのるのだからそのぐらいは当然だ」と言う。すかさず「1人で乗らなくてもいい。混載にしろ」と言うと、「それは団体客だけだ」と切り返される。「とにかく、湖畔まで連れて行け」と言うと、「乗船券がないと、ポリスに捕まる」などと言ってくる。この野郎...。

 所持金もなくなりつつあったので、クルーズはあきらめ、近くのプノン・クロムへ行く。小高い山(プノン・クロム山)を登って頂上へ。息切れ、息切れ...。
 プノン・クロムは非常に小さい遺跡で、わざわざこの遺跡だけのために来る必要はなさそうであるが、プノン・クロム山から見るトンレサップ湖は非常に雄大であった。
 プノン・クロム山頂は、プノン・クロムの遺跡のそばに、現代の寺院も建てられている。そこには、僧侶のほか地物の人々の生活の場でもあるようだった。

プノン・クロム トンレサップ湖 プノン・クロム

 プノン・クロムを出発し市内のオールド・マーケット前でトゥクトゥクを降りる。19時にホテル前に来いとドライバーに言い、市内を散策することにする。とは言え、時刻は14時。時間は十分すぎるほどある。帰国日に時間が空くとちょっと辛い。

 市内をうろうろしては、喫茶店で休憩し、またうろうろする。仕舞には、足が痛くなってきた。そこで、オールド・マーケット付近にあるマッサージ店でフットマッサージ1時間6USDをすることにする。2日目にいったマッサージ店と腕前はさほど変わらないが、コストパフォーマンスはこっちの方が良い。

シェムリアップ市内 シェムリアップ市内

夕食 18時15分。オールド・マーケット付近のレストランで夕食を食べ、19時15分ホテルに戻る。預けた鞄を受け取る。ここでふと気づく。今日1日たっぷり汗をかいた服で飛行機に乗るのは辛い。そこで、フロントの人に着替える場所を貸してほしいと頼むと、ロビーの隅を指差し、そこで着替えろと言う。まったく融通が利かない...。と思いきや、シャワーを使いたいかと尋ねてくる。キター!その言葉、待っていたー!「How much ?」と聞くと「$2」と答える。それで、お願いすることにする。

 シャワーを浴び服を着替え、ホテルを出る。19時45分。シェムリアップ国際空港へ向かう。20分で空港に着く。ドライバーに3日分のお金を払い、建物の中へ入る。チェックインカウンターはベトナム航空のみオープンしており、コリアンエアーのカウンターは見当たらない。空港職員にコリアンエアーのカウンターを聞くと20時50分ごろにならないとオープンしないだろうと言われる。
 空港の内外をうろうろしていると、韓国人の団体客20~30人がやってきた。もしかしたら、カウンターがオープンするかもしれないと思い、中に入ると、彼らが来るのを待っていたかのようにカウンターがオープンした。
 20時30分。成田までのチェックインを済ませ。保安ゲートを通ろうとすると遮られ、隣の窓口へ行けと言われる。「?...」。窓口に行くとチケットと25USDを出せと言われる。出国税である。出国税のことをすっかり忘れていた。25USDを払うと、手持ちの米ドルは15USDしかなかった。

シェムリアップ国際空港 飛行機は定刻通り22時30分出発となる。行きと同じく搭乗機はBoeing737-800。3-3の座席配置で私の席は「38A」前方窓側であった。ほぼ満席の状態で、隣とその隣も席が埋まった。
 離陸すると飲み物のサービスが始まる。しかし、トレーにおいてあるのはコップに入ったミネラルウォータだけ...。選択の余地なくミネラルウォーターを取る。その後、機内は消灯されるが、眠ることができない。




 午前4時頃より機内サービスが始まる。メニューはお茶漬けかスクランブルエッグ。迷わずお茶漬けを頼む。日本人ならお茶漬けだよなと思いつつ、この飛行機は韓国の航空会社のものだったよな...。韓国にもお茶漬けはあるんだと感心しながら蓋を開ける。出てきたものは、お茶漬けというよりお粥。そこに永谷園のお茶漬けのもとのようなものをかける。これが意外とうまい。この他にも沢庵を刻んだような物と団子・フルーツがついていた。
  仁川国際空港には予定より10分早い5時35分に到着。窓の外は徐々に明るさを取り戻していた。
 行きのときと同じように難なくトランジットをする。仁川から成田までの飛行機は9時15分発なので待ち時間は3時間30分。空港内の店舗はどこも閉まっておりやることがない...。とりあえず、出発ゲートで座って寝ることに。窓の向こう側にちょうど日の出が見える。予定外のサンライズ鑑賞ができた。
機内食





仁川国際空港




仁川国際空港 朝焼けが窓に映る 仁川国際空港 サンライズ 仁川国際空港 サンライズ

機内食 9時15分。定刻通り成田行きの飛行機は出発する。搭乗機はBoeing777-200。3-3-3の座席配置で、私の席は33J。この旅最後の飛行機もまた窓側となった。搭乗率は90%程度か。
 水平飛行になってまもなく機内サービスが始まる。仁川→成田は2時間程度の飛行時間なので機内サービスもせわしない。
 予定時間より早い11時18分。成田国際空港に着陸し、すんなりと入国審査を通過する。この日は、帰国ラッシュの日だが、さほど混雑している様子はなかった。
 その後、横浜までバスで出て、相鉄と・小田急を乗り継ぎ15時に帰宅。私の旅は終わった。



















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