アンコール遺跡群ガイド











朝食 6時30分起床。7時に朝食を食べに行く。アメリカンブレックファーストで、卵料理はスクランブルエッグを頼む。出てきたスクランブルエッグはスクランブルエッグというより炒り卵...。

 8時にホテルを出発する。ホテルの前には約束どおりトゥクトゥクが待機していた。シェムリアップ市街から一路アンコール遺跡に向けて出発する。午前中の早い時間なのでさほど暑くなく、風を切って走っていくのは気持ちいのだが、カンボジアは道路事情が悪い。一応、舗装はされているのだがトゥクトゥクはガタガタと
振動している。要所要所で、スピードを落とさせるための凸があり、ここを通り時はトゥクトゥクは大きく上下に揺れる。

 20分ぐらい走ったところにチケット売り場がある。ここで、アンコール遺跡共通券の3日券を購入する。料金は40USD。
 係りの人にこの共通券で使える遺跡と紛失した場合は再発行できないようなことを英語で説明を受ける。顔写真入のチケットを受け取り、トゥクトゥクに再度乗り込む。チケット売り場のエリアを出るときに、係員にチケットの提示を求められ提示すると、チケットにパンチを入れ返される。

トゥクトゥク 共通券

 チケット売り場を出発し少し走ると、大きな環濠が見えてきた。アンコール・ワットの環濠だ。その環濠を横目に、今日の目的地アンコール・トムへ向かう。

 やがてアンコール・トムの南大門が見えてきた。トゥクトゥクのまま南大門をくぐり、やがて視界にバイヨンが見えてきた。ここでトゥクトゥクを降り見学を始める。

 バイヨンにはあらゆる所に観世音の四面塔が配され、角度によっては不気味な微笑を見せる。内部に入ると道は狭く階段は急だ。バイヨンはさほど大きくない寺院だが、回廊に彫られたレリーフや観世音菩薩の四面塔など見るところが多い。

アンコール・トム南大門 バイヨンの観世音菩薩四面塔 バプーオン

 バイヨンを一通り回った後、バプーオンに向かう。バプーオンに向かう参道は、「空中参道」と呼ばれる立体構造をした石造のものである。バプーオンは階段ピラミッド型の寺院である。ここの階段もまた狭く急である。慎重になりながら階段を上る。

地元の人々 遺跡の周囲には物売りが多い。物売りの多くは女子供である。バプーオンから降りると、数人の物売りに囲まれる。売っているものは、ミネラルウォーターやジュース類、絵葉書、手作りのブレスレット、Tシャツなど。小さい女の子が必死に売り込みをするので買ってあげようかとも思ったが、めぼしいものもないし、そもそも、自分のためのお土産を買う気がしないので、ここは「No Thank you.」で押し通す。

ピミアナカス バプーオンを出ると、象のテラス沿いに歩く。そいて、王宮の塔門を通って王宮内へ。王宮の中心にはピミアナカスがある。ピミアナカスも階段ピラミッド型の寺院で、バプーオンよりも階段が狭くて急である。と言うより、この階段は登れない。ぐるっと回って反対側にくると、木製の階段が掛けられており、この階段で昇降ができるのだ。
 ピミアナカスを見学し、また木製の階段で地上に降りることに。「行きはヨイヨイ、帰りは怖い...」とは正にこのことで、急な階段は登るのより降りるのが怖い。


 王宮内の女池に行くと、現地の子供たちが池に入って遊んでいる。池の色は若葉色をしておりかなり汚れているのだと思う。日本人ならこのような水に入ったら、すぐに病気にでもなってしまうだろう。

 女池のそばの門から王宮を出てプリア・パリアイに行く。この遺跡はいまだ整備されておらず、スポアンの木と共生しているようである。

 プリア・パリアイから、ライ王のテラスへ向かう。その道すがら、数人の現地の子供たちが元気よく遊んでいたが、私の姿を見ると「Picture、※○?□、#▼<★、シャシン!1ドル、1ドル!!」と叫んで近寄ってくる。つまり、写真に写ってやるので1ドルよこせということなのである。最初の部分は英語と日本語とおそらく中国語・韓国語あたりで「写真」といっているのであろう。まったく、こんな新手な商売が通用するか...。

 子供たちを振り切り、ライ王のテラスへ。ライ王のテラスは現在あるテラスの以前に、すでに別のテラスがあり、それを修復して作っている。今は以前のテラスも見られるように、その間に通路を作っているのだが、前日の雨でその通路は水溜りになっていた。その水溜りで現地の女の子が元気よく遊ぶ。思わずカメラを向け「カシャ」。女の子は写真を撮られたと分かると「1ドル プリーズ!」。やられた...。でも、ここでお金を渡すのは教育上よろしくないのでと理由をこじつけシカトしてしまった...。


女池で遊ぶ地元の子供たち ライ王のテラスの子供たち

 この後、南北のクリアンを見学して、再びバイヨンに戻る。再びバイヨンを見学した後、トゥクトゥクのドライバーが待つ、バイヨンそばのレストランへ向かう。レストランと言っても、そんな立派なものでなく、いわば、「海の家」みたいなものだ。

昼食 「海の家」はアンコール・トム内の数箇所にかたまって建てられている。それぞれの店には番号札が掲げられており、トゥクトゥクを降りた際に、ドライバーから「8番の店」に居ると言われていた。
 この「8番の海の家」でしばし休憩。とにかく暑く、汗が滝のように流れ落ちていた。
 コーラ(350ml.)を2本も飲み干す。そして、昼食をとることにする。トゥクトゥクのドライバーの勧めるカンボジアの魚料理を頼む。いまいち味がない。またライスは長粒種で粘り気がないパサパサしたもので、味もいまいちであった。

 11時40分。「8番の海の家」を出発する。午後は小回りコースだ。アンコール・トム勝利の門を経て、10分程度でタ・ケウに到着する。ここもまたピラミッド型寺院である。比較的に大型なピラミッド

 タ・ケウから5分もかからないところにタ・プロームはある。12時20分。タ・プロームの見学をする。ここは平面展開型の寺院で、各所で修復作業をしているがそれでも、整備がまだ行き届いていない感じである。スポアンの巨木が遺構に絡みつくように生息している。まるで寺院全体がスポアンの木に支配されているようだ。また、スポアンの木と苔とで、この空間は空気まで青い。

 13時40分。タ・プロームを後にしてバンテアイ・クディへ。バンテアイ・クディはタ・プロームのすぐ隣にある遺跡である。ここも平面展開型の寺院でタ・プロームに比べ整備も行き届いている感じである。
 ここで写真を撮ろうとファインダーを覗くとあることに気づく。「ISO感度
が1600に固定されている...。」そういえば前日の夜、手動で変更していたためISO感度が1600で固定されてしまったのだ(通常は自動選択にしている)。こんないい天気なのに、ISO感度が良すぎると...。あわてて今まで写した写真をカメラのディスプレーで確認する。そうするとかなりの枚数が白く飛んでいる。特にバイヨンの写真が映りが悪い。小回りコースの遺跡はここで最後だったので、もう一度バイヨンに戻ることに。

 バイヨンに戻り写真を撮り直すと、トゥクトゥクドライバーの待つ「8番の海の家」へ。そして、ここでしばらく休憩をすることに。アンコールビールを2本飲む。

プノン・バケンからのサンセット 16時30分。プノン・バケンに到着。ここは小山になっており、遺跡よりもサンセット鑑賞の場として有名である。麓から20分程度かかって山頂に着く。プノン・バケンの遺跡もピラミッド型の遺跡であるが、頂点の部分は広く造ってある。サンセットまではまだ時間もあり、日差しもまだ強い。中央祠堂の影に入りしばし待機。山ろくで買ったミネラルウォーターでのどを潤す。サンセットの時間が近づくと、徐々に人が増えてきたので、日差しはまだ強いが、ベストポジションをキープするため日陰を出る。18時ごろになるとだいぶ日が落ちてきた。大きな雲が漂っており、太陽はその雲に一度落日。そして、雲の切れ端から再び太陽が顔を出し、そして本日2度目の落日。18時20分。そして周囲は急激に薄暗くなっていく。

 19時20分、ホテルに戻る。ドライバーから2USD追加で、夕食とマッサージに連れて行ってくれると言われる。とは言え、Tシャツは汗で湿っているので、いったん部屋でシャワーを浴びてから、夕食に連れて行ってもらうことにする。

夕食 20時、ホテルを出る。シェムリアップ市内の屋台に連れて行かれそこで夕食を済ませる。ここでアンコールビールと麺料理をオーダーする。ベトナムのフォーのような料理だったが、特にスープが旨い。

 夕食を済ませると、マッサージにいく60分30USD。日本の感覚だと非常に安いのだが、現地の物価から考えると高い。おそらくドライバーへのキックバックがあるのだろう。マッサージのレベルとしてはたいしたことがなかった。

 22時、ホテルに戻る。再びシャワーを浴び、翌日のサンライズ鑑賞のため早めに就寝。


















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